金沢旅行

朝早かった。4時前に起きた。
彼はお腹が空いて気持ち悪いと言っていた。
コンビニでチャーハンのおにぎりを買っていた。
コンビニの店員さんはふたりで楽しそうに話していたけど、おにぎりをレジに持っていくと一人は対応してくれて、もうひとりはせっせとレジ横の肉まんをセットしていた。5時台だった。

電車には通勤らしき人たちがいた。
東京駅にはたくさん人がいた。駅弁は牛めしにした。彼は明太子と牛肉がのっている弁当にしていた。

待合室で新幹線がくるまで待った。
スノボとかの人が多いねとはなした。

新幹線では駅弁を食べたり、YouTubeをみた。外の景色はあっという間に畑が多くなって、雪が積もった。

金沢駅からひがし茶屋街、兼六園まであるいていった。
茶屋街では建物のつくりが実家に似ているので親近感がわくと彼は言っていた。自分の名字の表札を見つけて帰らなきゃと入っていくふりをした。

栗のどら焼きとひゃくまんさんの形をした今川焼きのようなものをたべた。すごくおいしかった。

兼六園は雪が積もっていて、とてもきれいだった。彼は真顔で写真に写っていた。真顔が似合う景色でもあると思った。雪かきのおじさんが元気に挨拶をしてくれた。私の挨拶が聞こえたか不安だった。

金沢城にも入った。兼六園よりも雪が積もっていた。入り口で外国の方に日本語で声をかけられ、写真をお願いされた。彼が、いきまーす、はい、チーズと日本人特有のシャッターの押し方をしていて、お互いに全くタイミングがあっていない気がした。
外国の方は、丁寧にお辞儀をしてくれた。私のお辞儀が伝わったか不安だった。

城を見るたびに、すごくきれいな作りで、どうやって作ったんだと思う。無料で敷地内に入ることができた。

バスで金沢駅に戻った。兼六園のバス停で、目の前でバスが出発して悲しかった。彼が調べてくれて、次に早くくるバスに乗れた。

金沢駅から、旅館の送迎バスを約束した加賀温泉駅へ電車で行った。混んでいて、30分くらいのうち10分くらいしか座れなかった。後から、粟津駅のほうが旅館に近いことがわかった。無駄に移動していた。送迎バスのおじさんは、早めに駅に来てくれた。

旅館について、準備していた書類に不備はなく、クーポンをもらえた。

温泉はとても気持ちよかった。ほとんど人はおらず、独り占め状態だった。

ご飯もおいしかった。彼はきのこが苦手なのに、前菜と天ぷら以外のすべての料理にきのこが入っていた。釜飯の具に関してはすべてきのこだったため、彼のきのこをもらった私の釜飯は豪華になった。

今度から、きのこアレルギーです、と伝えたほうがいいね、とはなした。

彼に誕生日プレゼントを買おうとしたが、私が選んだものは微妙な反応をするだろうと思い、欲しい物を買うときの足しにしてというメッセージとお金をあげた。彼は、びっくりしたぁ、現ナマはだめだって、としばらく笑っていた。

翌朝、温泉に入りに大浴場へ行った。脱衣所で2、3人とすれ違ったが、風呂場には誰もいなかった。少し泳いでみた。気持ちよかった。

朝ごはんもすごくおいしかった。
待合室で飲んだホットチョコレートも美味しかった。

朝9時に昨日送迎してくれたおじさんが迎えに来てくれた。
バスで彼はワイヤレスイヤホンを片方落とした。ワイヤレスは大変そうだと思った。無事に見つかった。

粟津駅から電車に乗るとき、彼は腹減ったと言っていた。

金沢駅は土曜日で、多くの人が駅の写真をとっていた。駅は傘をイメージして作られたらしいと彼が言っていた。

金沢駅から21世紀美術館まで歩いていった。途中の景色はきれいだった。尾山神社に寄って根付が付いているおみくじを引いた。彼は珍しくすごく当たっていると言っていた。私も当たっている気がした。彼の根付は「誉」、私は「華」という文字だった。お参りもした。彼は、世界平和を祈ったから、周りの人に言いふらしといてと言ってきた。そんなだから末吉なのではと言っておいた。

21世紀美術館で動物の標本の展示を見た。詳しい解説が引き出しの中に広がっていて、とてもよかった。世の中の風景をスキャンして集めた展示は工事現場や標識やレンガやコンクリートの壁が印象的だった。ラップが似合うデザインになっている気がした。音を聞く展示もあったがろくに聞かなかった。彼は流れていたbgmを口ずさんでいた。

高校生のデッサンも見た。ハサミを持って涙を流している怖い自画像があった。幾何模様の絵が気に入った。

外にもいくつかオブジェがあった。ドロップチェアという、背もたれのない椅子が円形に並べられたオブジェは人に座ってほしいのかなと思った。カラーアクティビティハウスというオブジェは、カラフル壁が重なったときの色の変化を楽しむのかなと思った。それよりも私は駅から向かう途中にあったオブジェのほうがすきだった。

この美術館で有名らしい、プールを下から覗くことができる展示は、予約制で、19時以降なら見れます、と言われ、見れなかった。

雨が降っていた。美術館からバスで近江町市場に向かった。座りたかったけど、すぐつくよと言われて立っていた。ふらついた。清算のときにsuicaをかざしたら、あー、電子マネー使えないっすよ、ちょっと横にずれててもらっていいっすか(うしろに並んでるんで)と苛立っていそうな運転手に言われた。彼は、めんどくせーなと言いながら二人分の現金を出した。
バスを出てから、運転手の態度がうざかったと言っていた。

近江町市場は混んでいた。ほたてとスルメイカがささった串をふたりでたべた。プレゼントでもらったマフラーにたれがついてしまった。ショックだった。

そのあと、おでんをたべた。あたたまった。
ビーバーのお菓子とお土産用の加賀棒茶ラングドシャを買って、近江町コロッケをたべた。金沢駅について、カフェで加賀棒茶のソフトクリームと加賀棒茶を飲んだ。ソフトクリームのコーンはメープルとワッフルがあり、メープルを選択した。メープルのことをてっきりプレーンのことだと思っていた。

彼は、夜ご飯の心配をしていた。また同じじゃないと言ったら、笑っていた。その場合キレると言っていた。

金沢駅ではガチャガチャをまわした。彼はサイゼリヤのプリンがあたっていた。私は絵本の絵が書いてあるポーチのガチャガチャをまわしたが、でてこなかった。店員さんにとってもらった。寝癖の仕組みの絵本が書いてあるポーチがあたった。

彼は朝からお腹が痛いと言っていたが、金沢駅近くのデパートで治った。よかった。

帰りの電車は、早めにホームで待っていたので、座ることができた。同じ電車に乗っていたお客さんが、座れなくて、梅田的なみんなが降りる駅ないんかな、福井まで50分もかかるのか、新大阪から京都より遠いよ、まぁ県またいでるから仕方ないかと言っていた。

彼はYouTube を見て笑っていた。

宿についてから、お風呂に入った。何組かとすれ違った。彼は会社の旅行で来ていたお客さんがうるさくて早くあがったらしかった。

夜ご飯のメニューを見た彼は激アツだとずっと言っていた。たしかに、豪華だった。のどぐろの塩焼きがすごく美味しかった。

夜は2人でずっとYouTubeをみていた。

朝5時くらいに起きて朝風呂に入った。
誰もいなくて、また泳いだ。露天風呂は独り占めで気持ちよかった。

昨日の夜youtubeでみた化粧の動画を実践したら、うまく眉毛がかけた。嬉しかった。持ってきたヘアアイロンでストレートヘアにしておいた。気分があがった。

チェックアウトを済ませて、駅までの送迎バスに乗った。運転手さんはよく通る声で温泉の話や建造物の話、地酒の話をしてくれた。

彼はずっと寿司か海鮮丼で悩んでいた。決まるまでそっとしておいた。
加賀温泉駅で時間があったので、お土産をみた。自分の家用の羽二重餅とのどぐろビーバーを買った。

金沢駅についてから、にし茶屋街に向かった。買っておきたかった甘納豆としたたりもちを買えた。

近江町市場に歩いてもどった。途中香林坊周辺を通った。居酒屋やカラオケがあり、ごみが多めな新宿のようだったり、ブランド店やショッピングモールがある銀座のようだったり、都会だった。近江町市場では寿司を食べた。寒ブリは分厚くて、のどぐろ汁は脂がのっていて、中落ち軍艦はのりがパリパリでたくさん具が乗っていて、サーモンはこってりしていて、かにみそは癖がなくておいしかった。

近江町市場から金沢駅に戻って、また回したかった絵本の絵が書いてあるポーチのガチャガチャを見に行ったらなかった。それから主計茶屋街に向かった。途中の道は橋があったりしてきれいだった。人力車もあった。ずっとシュケイと読んでいたけど、カズエと読むと人力車の人が説明していた。すれ違った観光の方もシュケイと呼んでいた。隣接していたひがし茶屋街に向かった。色々な昔ながらの風景を見ることができた。ひがし茶屋街ではひゃくまんさんの形をした今川焼きの豆腐チーズクリーム味と、きんつばを買った。

また金沢城の方に歩いて移動した。途中たくさん雪が残っている道ですべらないように集中した。金沢城公園はとても広くてきれいだった。

近江町市場に向かうと、ほとんどのお店が閉まっていた。金沢駅でお土産を選んだ。当日が賞味期限のお餅を買った。友達に加賀棒茶のティーバッグを買った。夜ご飯用におにぎりとかサラダも買った。

新幹線でご飯を食べてから一緒にスマブラをした。
すこしうとうとした。

帰ってから、部屋を掃除した。洗濯もした。
朝はいつも通り起きることができた。

寒いときにもっと寒いところに行ったら戻ったときに快適に感じる気がした。