彼と朝8:30に家を出た。オリジン弁当でのり弁当と、鶏五目おにぎりを買った。
スタジアムの近くのショップの前にあるガチャガチャを回した。1回分だけ、私も回した。
応援は、全然声が出なかった。元気も出なかった。また仕事があると思うとつらくなった。
彼は優しい。お笑いの動画を見て笑っているかサッカーの動画を見てすげーと言っている。
スタジアムでは、和菓子の詰め合わせと、入浴剤と、中津唐揚げを食べた。彼が中津唐揚げの列に並んでいる間に、入場待機列に並んだ。待機列に並ぶときに整理券番号順に並ぶ必要があって、勇気を振り絞って知らない人に話しかけて番号を聞いた。
試合では、応援しているチームが先制点をとった。彼とハイタッチした。周りの知らない人とハイタッチする勇気はなかった。彼は、隣の別の女の人とハイタッチしていた。すごい仕事量の選手がいた。間近で見ることができて良かった。
彼の周りの別の女の人について、最近彼は支店が異動になって、そこに新入社員の女の人がいてかわいいと言っていた。そうですかと思った。teamsという電話会議とかができるアプリのチャット機能で、彼からその女の人へ、「〇○の業務やっておきました」的なことを送ったときに、その女の人はハートのスタンプを押してきたと話していた。teamsのスタンプは、顔のスタンプが2-3個、グッドマーク、ハートマーク、みたいに種類が少ないけど、ハートは普通押すものなのか?グッドマークという選択肢もあるはずなのに、それは男性っぽいかなとか思ったのだろうか?SNSのいいね的なボタンはハートマークのこともあるので「いいね」的な意味なのか?私は彼に、「ハートで返したら?」と言ってすぐに、「そんなのだめに決まっているじゃないか」と取り消した。
自分が今やっている仕事は、在宅メインだし、時間外も厳しく管理されていて、贅沢な環境だがなんだかつらいことがある。でもそれは、自分が生まれる前からずっと続いているこの世に遅刻してきて、そのルールを守るために必死で体に覚えこませているからなんだなと養老先生の本を読んで思った。仕事は、進めるべきことが大量にある中で、できるところから地道に一つ一つ頑張るのが普通の自分にできることだと思った。
自分は後ろ向きなことばかり考えているし、傷つけるようなことを言ってしまいそうで怖いし、おもしろい話もできないから、誰かと一緒にいることに抵抗がある。彼と毎週サッカー観戦に行くことができているのが奇跡のように思える。彼には感謝しないといけない。
彼は、私がいなかったら、今頃すごくお金がたまっていたんだろうなと言っていた。私のせいでお菓子の量が増えて、応援したいサッカーチームもできた、と言っていた。お金、大事だよね。彼に甘えすぎていたんだろうか。プロポーズリングも、結婚指輪も、クリスマスに買ってくれたネックレスも、誕生日のお祝いも、高かったんだろうな。うれしいけれど、私を大事にしてくれたらそれでいい。おじいちゃんおばあちゃんになっても、ふたりで近くのスーパーに行くのが理想と言っていた。素敵だなと思った。
今日の試合会場で、プラスチックのスプーンとフォークを配っていた。私はそれを見て、フライパンから料理をすくうときに傷がつかなくてよさそうだねと言った。彼は、このスプーンでフライパンから直接すくうことなんてないだろ、と言っていた。ないことはないだろと思った。ツッコミと言われるものかもしれないけど、否定された気がして、いやだった。自分も、彼の言うことを無意識のうちに否定していたらいやだなと思った。
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